Q、スリランカご出身とのことですが、来日のきっかけを教えてください。
スリランカでは国民の7割が仏教徒で5〜18歳のうちは週に1度お寺の学校で仏教を学びます。子供の頃から日本の文化に興味がありましたので、2002年に仏教と日本語を学びにきたのが最初の来日のきっかけです。その後一旦帰国し、学校で日本語を教えたり仏教団体で働いたりしていました。
2009年に日本について更に勉強するため来日し、福祉専門学校へ入学しました。在学中、友人に紹介されたのが所沢ロイヤルの丘で、通学しながらこちらでバイトを始めました。スリランカではお年寄りは家族で面倒を見ますので高齢者用の施設はないのですが、身寄りのない方を受け入れている施設でボランティアをした経験があったのも多少役立ちました。
最初に施設に来た時に、すれ違ったご利用者が英語で話しかけてくれたんです。普段は笑顔もない方だったそうなのですが、私に微笑みかけてくださり外国人である自分を受け入れてくれました。それが理由なのか、自然と不安はなくなりました。職場の仲間もとても優しくしてくれましたので、外国人だからといって抵抗なく職場に馴染むことができました。
しかし、当時ビザの関係でそのままスリランカ人が日本で就職することはできず一旦帰国したのですが、3年ほど前日本人の妻との結婚をきっかけにまた所沢ロイヤルの丘に勤務できるようになりました。
Q、介護のお仕事をされていてどんなことが嬉しいですか?
ご利用者が優しく自分を受け入れてくれることですね。外国人ということもあるのかもしれませんが、ちょっとしたことでも褒めてくれるから嬉しいですし、仕事がしやすいです。認知症の方でもありがとう!と言ってくださることに驚いたりしますが、だからこそ今の時代を作ってくれた方々に恩返しの気持ちを込めてなにかしてあげたいという気持ちで仕事を続けています。